先週の日曜日、千代田開発センターで月一の舞が行われました。今回のテーマは「若き挑戦者たち-高校生 神楽の共演-」ということで、テーマでも分かる通り今回スポットを当てたのは、各高校の神楽を伝承する生徒たち。高校生が舞う神楽を一挙に観ることはそうなく、とても貴重な企画だったと思います。今回は北広島町と安芸高田市の四つの高校が神楽を上演してくれました。それでは若さ溢れるイキイキとした学生達の姿、舞いを報告したいと思います。
広島県立千代田高校‐神楽愛好会‐「日本武尊」
こちらの千代田高校の舞いはとても力強く、メリハリのある舞を披露してくれました。やはり一番荒々しく力強さを感じたのは川上武たちが登場してきた場面でしょうか。火薬を使った演出もあり、また舞台の照明の明るさも落とされ、恐ろしさがにじみ出る一場面となっていました。また、川上武たちが開く酒宴では、髪を大きく振り乱し豪快に酒を飲む川上武たちの姿にお囃子の効果もあってか暫し見入ってしまいました。そしてついに倭男具那命(ヤマトオグナノミコト)たちとの立ち合いが始まります。立ち合いでは川上武といった頭に目がいきがちですが頭を補佐する手下だって引けをとりません。四人で複雑に入り組んだりしながらの激闘を繰り広げ、熱気のこもった舞いを見せていただきました。
広島県立吉田高校-神楽部‐「滝夜叉姫」
吉田高校の神楽では先ほど観た千代田高校の力強い舞いとはまたどこか違い、こちらでは全体的にスッと綺麗に流れるような所作にひとつひとつに柔らかさのある舞いが見てとれました。今回「滝夜叉姫」という演目だっただけにさらに五月姫の女性らしい柔らかな舞いが際立っていたと思います。しかし、女性といってもやはり最後は憎しみと悲しみで鬼となる運命を辿ってしまいます。するとさきほどの柔らかく女性らしい舞いとは一転し、長刀を大きく振り回しながらの荒らしい舞いへと変わっていきました。また、若いだけあってスピードも速く、キレのある舞いを披露してくれました。
広島新庄高校‐郷土芸能同好会‐「紅葉狩」
今回、新庄高校の三年生はこの公演が終わると引退となるそうです。そんな三年生最後の神楽は始まってすぐ、美女たちが中央の幕から勢いよく飛びだし三人の息の揃った舞いが繰り広げられていきました。こちらも女性ではありますが、柔らかな舞いをみせるもどこか妖艶で怪しさも感じさせる舞いでした。また、維持らと酒宴を開く場面では、維持らの背後で瞬間的に鬼と変わる鬼女たちの姿にドキッと驚かす様子もありました。そして最後の立ち合いではこちらもスピード感あふれる立ち回り。そして鬼女大王の何度切られようともなお、襲い掛かってくる粘り強さに会場からはたくさんの拍手が沸き起こっていました。
広島県立加計高校芸北分校‐神楽部‐「八岐大蛇」
芸北分校のこの演目はここに限らず多くの場所でも披露されており、お客様のなかでも何度か観られたことがある演目かもしれませんね。しかし、何度観ても完成度の高い八岐大蛇はいつも感心してしまいます。今回大蛇は8頭登場、その数から繰り広げられる技の数々は迫力満点。また技から技へと移る動作がとっても速いこと速いこと。さっき見たはずの技から一瞬にしてつぎの技へと変わる様子は学生たちのチームワークの良さがわかりますね。また、迫力満点といいますと、大蛇を倒す須佐之男命の姿も必見。忙しなく襲ってくる大蛇たちを勢いよくバッサバッサやっつけていく姿はとてもお見事でした。
以上、八月の月一の舞でした。学生の皆様お疲れ様でした。
そしてここでお知らせですが、月一の舞は一旦八月をもって少しの間休憩に入ります。次の公演は十二月となりますので、お間違えのないよう気をつけくださいね。その間もさまざまなところで神楽がありますので、思う存分楽しんできてくださいね★
広島県立千代田高校‐神楽愛好会‐「日本武尊」
こちらの千代田高校の舞いはとても力強く、メリハリのある舞を披露してくれました。やはり一番荒々しく力強さを感じたのは川上武たちが登場してきた場面でしょうか。火薬を使った演出もあり、また舞台の照明の明るさも落とされ、恐ろしさがにじみ出る一場面となっていました。また、川上武たちが開く酒宴では、髪を大きく振り乱し豪快に酒を飲む川上武たちの姿にお囃子の効果もあってか暫し見入ってしまいました。そしてついに倭男具那命(ヤマトオグナノミコト)たちとの立ち合いが始まります。立ち合いでは川上武といった頭に目がいきがちですが頭を補佐する手下だって引けをとりません。四人で複雑に入り組んだりしながらの激闘を繰り広げ、熱気のこもった舞いを見せていただきました。
広島県立吉田高校-神楽部‐「滝夜叉姫」
吉田高校の神楽では先ほど観た千代田高校の力強い舞いとはまたどこか違い、こちらでは全体的にスッと綺麗に流れるような所作にひとつひとつに柔らかさのある舞いが見てとれました。今回「滝夜叉姫」という演目だっただけにさらに五月姫の女性らしい柔らかな舞いが際立っていたと思います。しかし、女性といってもやはり最後は憎しみと悲しみで鬼となる運命を辿ってしまいます。するとさきほどの柔らかく女性らしい舞いとは一転し、長刀を大きく振り回しながらの荒らしい舞いへと変わっていきました。また、若いだけあってスピードも速く、キレのある舞いを披露してくれました。
広島新庄高校‐郷土芸能同好会‐「紅葉狩」
今回、新庄高校の三年生はこの公演が終わると引退となるそうです。そんな三年生最後の神楽は始まってすぐ、美女たちが中央の幕から勢いよく飛びだし三人の息の揃った舞いが繰り広げられていきました。こちらも女性ではありますが、柔らかな舞いをみせるもどこか妖艶で怪しさも感じさせる舞いでした。また、維持らと酒宴を開く場面では、維持らの背後で瞬間的に鬼と変わる鬼女たちの姿にドキッと驚かす様子もありました。そして最後の立ち合いではこちらもスピード感あふれる立ち回り。そして鬼女大王の何度切られようともなお、襲い掛かってくる粘り強さに会場からはたくさんの拍手が沸き起こっていました。
広島県立加計高校芸北分校‐神楽部‐「八岐大蛇」
芸北分校のこの演目はここに限らず多くの場所でも披露されており、お客様のなかでも何度か観られたことがある演目かもしれませんね。しかし、何度観ても完成度の高い八岐大蛇はいつも感心してしまいます。今回大蛇は8頭登場、その数から繰り広げられる技の数々は迫力満点。また技から技へと移る動作がとっても速いこと速いこと。さっき見たはずの技から一瞬にしてつぎの技へと変わる様子は学生たちのチームワークの良さがわかりますね。また、迫力満点といいますと、大蛇を倒す須佐之男命の姿も必見。忙しなく襲ってくる大蛇たちを勢いよくバッサバッサやっつけていく姿はとてもお見事でした。
以上、八月の月一の舞でした。学生の皆様お疲れ様でした。
そしてここでお知らせですが、月一の舞は一旦八月をもって少しの間休憩に入ります。次の公演は十二月となりますので、お間違えのないよう気をつけくださいね。その間もさまざまなところで神楽がありますので、思う存分楽しんできてくださいね★
2010,08,24 Tue 22:55
新着コメント
先週の日曜日、千代田開発センターで「月一の舞い」が行われました。今月のテーマは「自薦・他薦 ここの神楽が観たい」でした。今回、皆さまから寄せられた『ここが観てみたい!ここがオススメ!!』という神楽が月一に集まりました。島根からは深野神楽保存会・岡崎神楽社中・梅月神遊座(うめつきしんゆうざ)、広島からは水内(みのち)神楽団が出場。私自身、まだ拝見したことのない神楽ばかりだったので上演前からどんなのだろうととても楽しみにしていました。それでは報告したいと思います。
深野神楽保存会「国譲り」
この演目は、大国主命が天照大神に国土を献上する際に、息子たちに相談したところ息子の一人、建御名方神(たけみなかたがみ)が反対し、天照大神の使者、武見雷槌(たけみかづち)と力比べをすることになるお話です。この物語は、相撲の起源ともされ、神楽でも力と力のぶつかり合いがみどころでした。大きく重たそうな俵を持ち、ハンマー投げのようにクルクル回り勢いよく投げ合います。これでもか!!というほどに力をこめて投げ、両者一歩もひきません。しかし、途中投げ合っていた俵が会場にポロリ。(笑)すると「ほれ、あんたもなげてみんさいや」と言わんばかりにお客さんに向かって武御名方神が両手を広げます。なのでお客さんも一緒になって力比べに参加。激しく力と力がぶつかる演出のなかにも和やかに進む場面も見られました。またこの演目では武御名方神が悪者のように見えますが、武御名方神の面には眉毛が上に上がる仕掛けがされてあり、その時の顔がなんとも愛嬌があって憎めない!!という印象でした。大きな俵が武御名方神の足に乗っかったときの顔は今でも忘れられません(笑)
岡崎神楽社中「弁慶」
弁慶と牛若丸が始めて出会う物語。弁慶が五条大橋で様子を伺っているとき、牛若丸が吹く笛の音が響き引き止めます。そして牛若丸が身に着けていた刀を奪い取るためついに弁慶との戦いが始まります。幼きころから鞍馬寺で修行を積んできた牛若丸。そこで身に着けた俊敏な動きで弁慶の長刀をものともせず簡単にひょいひょいっとかわしていきます。本当に軽やかにピョンと跳び跳ねるので見ていてとてもすごいっと思ってしまいました。しかし、弁慶も引けを取りません。大きな長刀を振り回しじりじりと牛若丸に迫っていきます。力と巧みな剣術で一度は牛若丸をねじ伏せてもいました。両者一歩も譲らない戦い。見ているこちらはどんどん力が入っていってしまいました。しかし、戦いもついには決着がつきます。弁慶が持つ長刀を牛若丸が掴み、そして奪い取りついに勝負あり。勝負がついた事でホッ気持ちが緩み、さきほどまで入りっぱなしだった力もなくなっていきました。最後の最後まで迫力ある戦いでとても楽しませていただきました。
梅月神遊座「東大和」
東大和という演目は、日本武尊の東征物語で、焼き討ちにあったとき、天叢雲剣で草を薙ぎ払い脱出し、そのときの剣を草薙の剣と名を改めたという有名な物語。広島では「草薙の剣」「日本武尊」という演目で紹介されています。ちなみに今回、紹介のあいさつの時に梅月さんがおっしゃっていましたが今回上演された「東大和」に対して「西大和」という演目があるそうです。「西大和」は、広島でいう熊襲の事。東の国、西の国で起こったお話を梅月さんでは「東大和」「西大和」という名で伝承されているそうです。なんだかとっても面白いですね。今度はぜひ、西も東も両方一緒に見てみたいですね。話がずれてしまいましたがこの演目の中身で、私が目を引いたのは兄ぎし、弟ぎし率いる賊主の面。よく目にするのは賊に近い格好であったり、少し若ぶりの賊主ですがこちら梅月さんの賊主はパッと見た感じはお爺さんの面でした。しかしよく見てみるとギロッと睨みをきかした怖い目つきで、いかにも悪そうな雰囲気がありました。各地域、神楽によっても面はさまざまですが今回見た賊主は初めてだったのでとても新鮮でした。また、この演目の主役である日本武尊と兄ぎしたちとの戦いでは、スピード感溢れる立ち合いで本当に立ち回り速いこと速いこと。次々に進む展開、立ち合いに最後食い入るようにみてしまいました。
水内神楽団「紅葉狩」
最後は地元、広島の神楽団がトリを納めてくださいました。この演目は登場人物が多く、特に艶やかな衣装や派手さでも目を見張る演目ですね。舞台中央から怪しげな煙が立ちこめ、そこから登場する鬼女大王たちは煌びやかな衣装も栄えてかとても妖艶な姿に見えました。また、手に持つ扇子や紅葉を翻しながら優雅に舞う姿はとても女性らしく、ひとつひとつの所作が色っぽく見え人を惹きつけるような舞いでした。また舞いの途中、鬼女大王がゆっくりとイナバウワーのように体を反る姿は客席から拍手が沸き起こっていました。序盤は妖艶さや女性らしさが引き立つ舞い。しかし、終盤では序盤と違い、躍動感溢れる動きと力強い舞いが見られました。維茂たちとの戦いでも力みなぎる舞いで観客を魅了していきます。髪をかき乱し、最後の最後まで激しく戦う鬼女大王の姿はとても迫力がありました。
そして最後は毎回恒例の写真撮影があり、今回は最後に舞われました水内神楽団が協力してくださいました。先ほどまで激しく舞われていた鬼女の皆さんが舞台に登場し、たくさんの子ども達と一緒に写真を撮られていました。なかには鬼が怖くて泣いてしまう子もおられました。
さて、来月の月一の舞いは6月6日に開催されます。次回は9:00会場、10:00開演です。いつもと開場・開演時間帯が異なりますのでお間違えのないようにお越しくださいね☆
それでは来月の月一でもスタッフ一同お待ちしています☆
深野神楽保存会「国譲り」
この演目は、大国主命が天照大神に国土を献上する際に、息子たちに相談したところ息子の一人、建御名方神(たけみなかたがみ)が反対し、天照大神の使者、武見雷槌(たけみかづち)と力比べをすることになるお話です。この物語は、相撲の起源ともされ、神楽でも力と力のぶつかり合いがみどころでした。大きく重たそうな俵を持ち、ハンマー投げのようにクルクル回り勢いよく投げ合います。これでもか!!というほどに力をこめて投げ、両者一歩もひきません。しかし、途中投げ合っていた俵が会場にポロリ。(笑)すると「ほれ、あんたもなげてみんさいや」と言わんばかりにお客さんに向かって武御名方神が両手を広げます。なのでお客さんも一緒になって力比べに参加。激しく力と力がぶつかる演出のなかにも和やかに進む場面も見られました。またこの演目では武御名方神が悪者のように見えますが、武御名方神の面には眉毛が上に上がる仕掛けがされてあり、その時の顔がなんとも愛嬌があって憎めない!!という印象でした。大きな俵が武御名方神の足に乗っかったときの顔は今でも忘れられません(笑)
岡崎神楽社中「弁慶」
弁慶と牛若丸が始めて出会う物語。弁慶が五条大橋で様子を伺っているとき、牛若丸が吹く笛の音が響き引き止めます。そして牛若丸が身に着けていた刀を奪い取るためついに弁慶との戦いが始まります。幼きころから鞍馬寺で修行を積んできた牛若丸。そこで身に着けた俊敏な動きで弁慶の長刀をものともせず簡単にひょいひょいっとかわしていきます。本当に軽やかにピョンと跳び跳ねるので見ていてとてもすごいっと思ってしまいました。しかし、弁慶も引けを取りません。大きな長刀を振り回しじりじりと牛若丸に迫っていきます。力と巧みな剣術で一度は牛若丸をねじ伏せてもいました。両者一歩も譲らない戦い。見ているこちらはどんどん力が入っていってしまいました。しかし、戦いもついには決着がつきます。弁慶が持つ長刀を牛若丸が掴み、そして奪い取りついに勝負あり。勝負がついた事でホッ気持ちが緩み、さきほどまで入りっぱなしだった力もなくなっていきました。最後の最後まで迫力ある戦いでとても楽しませていただきました。
梅月神遊座「東大和」
東大和という演目は、日本武尊の東征物語で、焼き討ちにあったとき、天叢雲剣で草を薙ぎ払い脱出し、そのときの剣を草薙の剣と名を改めたという有名な物語。広島では「草薙の剣」「日本武尊」という演目で紹介されています。ちなみに今回、紹介のあいさつの時に梅月さんがおっしゃっていましたが今回上演された「東大和」に対して「西大和」という演目があるそうです。「西大和」は、広島でいう熊襲の事。東の国、西の国で起こったお話を梅月さんでは「東大和」「西大和」という名で伝承されているそうです。なんだかとっても面白いですね。今度はぜひ、西も東も両方一緒に見てみたいですね。話がずれてしまいましたがこの演目の中身で、私が目を引いたのは兄ぎし、弟ぎし率いる賊主の面。よく目にするのは賊に近い格好であったり、少し若ぶりの賊主ですがこちら梅月さんの賊主はパッと見た感じはお爺さんの面でした。しかしよく見てみるとギロッと睨みをきかした怖い目つきで、いかにも悪そうな雰囲気がありました。各地域、神楽によっても面はさまざまですが今回見た賊主は初めてだったのでとても新鮮でした。また、この演目の主役である日本武尊と兄ぎしたちとの戦いでは、スピード感溢れる立ち合いで本当に立ち回り速いこと速いこと。次々に進む展開、立ち合いに最後食い入るようにみてしまいました。
水内神楽団「紅葉狩」
最後は地元、広島の神楽団がトリを納めてくださいました。この演目は登場人物が多く、特に艶やかな衣装や派手さでも目を見張る演目ですね。舞台中央から怪しげな煙が立ちこめ、そこから登場する鬼女大王たちは煌びやかな衣装も栄えてかとても妖艶な姿に見えました。また、手に持つ扇子や紅葉を翻しながら優雅に舞う姿はとても女性らしく、ひとつひとつの所作が色っぽく見え人を惹きつけるような舞いでした。また舞いの途中、鬼女大王がゆっくりとイナバウワーのように体を反る姿は客席から拍手が沸き起こっていました。序盤は妖艶さや女性らしさが引き立つ舞い。しかし、終盤では序盤と違い、躍動感溢れる動きと力強い舞いが見られました。維茂たちとの戦いでも力みなぎる舞いで観客を魅了していきます。髪をかき乱し、最後の最後まで激しく戦う鬼女大王の姿はとても迫力がありました。
そして最後は毎回恒例の写真撮影があり、今回は最後に舞われました水内神楽団が協力してくださいました。先ほどまで激しく舞われていた鬼女の皆さんが舞台に登場し、たくさんの子ども達と一緒に写真を撮られていました。なかには鬼が怖くて泣いてしまう子もおられました。
さて、来月の月一の舞いは6月6日に開催されます。次回は9:00会場、10:00開演です。いつもと開場・開演時間帯が異なりますのでお間違えのないようにお越しくださいね☆
それでは来月の月一でもスタッフ一同お待ちしています☆
2010,05,18 Tue 22:47
新着コメント
神楽ファンさんコメントありがとうございます。
この度の月一には来られることができなかったのですね(×△×)
神楽ファンさんのように、見に来られなかった方のためにも少しでもそのときの雰囲気などお伝えできるよう報告頑張ります。
もしお暇であれば来月の月一いらしてくださいね★
今後ともよろしくお願いします。
この度の月一には来られることができなかったのですね(×△×)
神楽ファンさんのように、見に来られなかった方のためにも少しでもそのときの雰囲気などお伝えできるよう報告頑張ります。
もしお暇であれば来月の月一いらしてくださいね★
今後ともよろしくお願いします。
| 特派員N | EMAIL | URL | 10/05/19 13:19 | oO858hVY |
今回見に行けなかったので、特派員報告大変ありがたいです。
今後ともよろしくお願いです。
今後ともよろしくお願いです。
| 神楽ファン | EMAIL | URL | 10/05/19 11:46 | tTBCbx1A |
先週の日曜日、千代田開発センターにおいて「月一の舞」が開催されました。今年で5年目を迎える月一ですが、今年最初のテーマは「温故知新・進化する神楽」です。古くから伝わる伝統ある神楽。その伝統を重んじつつもそこからまた新しい神楽と進化させた神楽団。今回はその代表として三団体が舞われました。それでは報告します。
中川戸神楽団「瀧夜叉姫」
天慶の乱で討たれた父・平将門の無念を晴らすべく、貴船明神から妖術を授かった五月姫。その妖術の力を見せ付けんとばかりに早々と恐ろしい鬼と変わり、序盤からドキリッとする演出で観客を引き付けていきます。また、その瀧夜叉姫の征伐の勅命を受けた大宅中将光圀は下総の国へと向かい、徐々に神楽が進むにつれ戦の時が近づいていきます。すると会場の雰囲気も次第に張り詰めた空気へと変わり、こちら側も次第に緊張が走ります。そしてついに瀧夜叉姫たちとの合戦となり、戦いはスピード感溢れる激しい戦いとなります。時折、入り組みあうような複雑な立ちまわりも見せていました。そしてついに決着が。瀧夜叉姫は邪心な心を陰陽の術で解かれもとの五月姫へと戻っていきます。ここは中川戸さんらしい演出でさらに会場を盛り上げてくださいましたね。光圀が幣を瀧夜叉姫の顔にかざすとみるみるうちに五月姫へと変わっていき、会場からはたくさんの拍手が沸き起こっていました。
有田神楽団「有田中井手の戦い」
この演目は有田さんにとって史上初となる創作神楽だそうで、まだ昨年の6月に発表されたばかりの演目だそうです。なので多くの方がまだ見られたことがない演目となるのではないでしょうか。この物語は戦国時代の頃、佐東銀山城(さとうかなやまじょう(現在広島市安佐南区))の主、武田元繁(たけだもとしげ)が今の旧千代田町有田にある有田城へ侵攻し、それを食い止める為、毛利元就は有田城救援へと向かい武田軍と激しく激突するといったお話です。また、この戦いは、後に西国の桶狭間とも呼ばれるようになったそうです。神楽では、その有田で起こった歴史を事細かく再現されておられ、団員の方達が一生懸命調べられ創りあげた演目となっていました。また、見どころとしては毛利軍と武田軍の一戦のところ。激しい立ちまわりと刀と刀がぶつかり合う迫力ある戦いは、とても見応えがありました。
亀山神楽社中「貴船」
この演目は恨み辛みなどが強くとても怖~いお話の演目ですが、その反面、寂しさも伝わってくる演目ですよね。恨み辛みで見ると女が夫への恨みで鬼と化してしまう場面はとてもインパクト大!ゆっくりと振り返るような動きで女が鬼と化す姿は恐ろしく、見ているこちらはブルブルッと身震いしてしまいます。また、鬼となった女が夫を探す場面では、舞台の照明が落とされ真っ暗となった舞台にろうそくの火だけが輝き、そこから照らしだされる鬼の顔は息が詰まってしまいそうなほど恐ろしさが際立っていました。そして寂しさがもっとも伝わるところでは、安倍清明により術を解かれ女と戻る場面。術が解かれ成仏する際、女が鬼と化し夫を恨む気持ちと妻として夫を愛おしむ本来の気持ちが舞いで表現されており、その姿はなんとも悲しく、寂しさが伝わってきました。そして最後、「真の鬼は人の心に住まいするなり」という言葉で締めくくられますが、この言葉は何度聞いても自分自身にも問いただされているようで深く考えさせられる言葉だと思います。
中川戸神楽団「板蓋宮」
大化改新をもとにしたオリジナル神楽で、スーパー神楽の原点とも言える演目ですね。また、この演目は数多くの仕掛けが仕込まれており、いきなり蜘蛛が会場に飛んできたり、ブラックライトで鬼の面が赤く光るなどビックリするような演出がなされています。また、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)たちと蘇我入鹿(そがのいるか)の郎女たちとの立ち合いの場面も印象的で全員の衣装がめくれた瞬間小さな紙吹雪が飛び出し、激しい立ち合いの中その紙吹雪が綺麗に舞い上がります。その光景はとても幻想的で一瞬にして心を奪われてしまうようでした。また、さらにここ一番で会場全体がどよめき、驚いた場面は、終盤の一度倒されたはずの入鹿が生首となって再び中大兄皇子たちに襲い掛かる場面でした。入鹿の首が宙を舞い中大兄皇子に襲い掛かるのですが、勢いがあまりにもすご過ぎて観客席まで飛んできそうで客席からは、悲鳴にも近い「キャー!!」という声が聞こえてきました。舞台近くで見られていた方ほど、さぞかし驚かれたことでしょうね。
そして、上演終了後は毎回お馴染みの?神楽団との記念撮影がありました。今回は最後に舞われました中川戸神楽団との記念撮影でした。上演後もたくさんの方が残られそれぞれ思い思いの写真を取られていました。
さて今回のテーマでもあった「温故知新・進化する神楽」。それぞれの進化していく神楽をじっくりと堪能することができ、とても満足できる催しとなったのではないでしょうか。また、上演の合間には、それぞれの団長さんが「温故知新・進化する神楽」に対する思いを熱く語ってくださる場面もありました。ここまでくる道のりもさぞかし楽ではなかったことでしょうね。神楽ファンとしてはこれからもずっと暖かく見守り、応援していきたいですね。
中川戸神楽団「瀧夜叉姫」
天慶の乱で討たれた父・平将門の無念を晴らすべく、貴船明神から妖術を授かった五月姫。その妖術の力を見せ付けんとばかりに早々と恐ろしい鬼と変わり、序盤からドキリッとする演出で観客を引き付けていきます。また、その瀧夜叉姫の征伐の勅命を受けた大宅中将光圀は下総の国へと向かい、徐々に神楽が進むにつれ戦の時が近づいていきます。すると会場の雰囲気も次第に張り詰めた空気へと変わり、こちら側も次第に緊張が走ります。そしてついに瀧夜叉姫たちとの合戦となり、戦いはスピード感溢れる激しい戦いとなります。時折、入り組みあうような複雑な立ちまわりも見せていました。そしてついに決着が。瀧夜叉姫は邪心な心を陰陽の術で解かれもとの五月姫へと戻っていきます。ここは中川戸さんらしい演出でさらに会場を盛り上げてくださいましたね。光圀が幣を瀧夜叉姫の顔にかざすとみるみるうちに五月姫へと変わっていき、会場からはたくさんの拍手が沸き起こっていました。
有田神楽団「有田中井手の戦い」
この演目は有田さんにとって史上初となる創作神楽だそうで、まだ昨年の6月に発表されたばかりの演目だそうです。なので多くの方がまだ見られたことがない演目となるのではないでしょうか。この物語は戦国時代の頃、佐東銀山城(さとうかなやまじょう(現在広島市安佐南区))の主、武田元繁(たけだもとしげ)が今の旧千代田町有田にある有田城へ侵攻し、それを食い止める為、毛利元就は有田城救援へと向かい武田軍と激しく激突するといったお話です。また、この戦いは、後に西国の桶狭間とも呼ばれるようになったそうです。神楽では、その有田で起こった歴史を事細かく再現されておられ、団員の方達が一生懸命調べられ創りあげた演目となっていました。また、見どころとしては毛利軍と武田軍の一戦のところ。激しい立ちまわりと刀と刀がぶつかり合う迫力ある戦いは、とても見応えがありました。
亀山神楽社中「貴船」
この演目は恨み辛みなどが強くとても怖~いお話の演目ですが、その反面、寂しさも伝わってくる演目ですよね。恨み辛みで見ると女が夫への恨みで鬼と化してしまう場面はとてもインパクト大!ゆっくりと振り返るような動きで女が鬼と化す姿は恐ろしく、見ているこちらはブルブルッと身震いしてしまいます。また、鬼となった女が夫を探す場面では、舞台の照明が落とされ真っ暗となった舞台にろうそくの火だけが輝き、そこから照らしだされる鬼の顔は息が詰まってしまいそうなほど恐ろしさが際立っていました。そして寂しさがもっとも伝わるところでは、安倍清明により術を解かれ女と戻る場面。術が解かれ成仏する際、女が鬼と化し夫を恨む気持ちと妻として夫を愛おしむ本来の気持ちが舞いで表現されており、その姿はなんとも悲しく、寂しさが伝わってきました。そして最後、「真の鬼は人の心に住まいするなり」という言葉で締めくくられますが、この言葉は何度聞いても自分自身にも問いただされているようで深く考えさせられる言葉だと思います。
中川戸神楽団「板蓋宮」
大化改新をもとにしたオリジナル神楽で、スーパー神楽の原点とも言える演目ですね。また、この演目は数多くの仕掛けが仕込まれており、いきなり蜘蛛が会場に飛んできたり、ブラックライトで鬼の面が赤く光るなどビックリするような演出がなされています。また、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)たちと蘇我入鹿(そがのいるか)の郎女たちとの立ち合いの場面も印象的で全員の衣装がめくれた瞬間小さな紙吹雪が飛び出し、激しい立ち合いの中その紙吹雪が綺麗に舞い上がります。その光景はとても幻想的で一瞬にして心を奪われてしまうようでした。また、さらにここ一番で会場全体がどよめき、驚いた場面は、終盤の一度倒されたはずの入鹿が生首となって再び中大兄皇子たちに襲い掛かる場面でした。入鹿の首が宙を舞い中大兄皇子に襲い掛かるのですが、勢いがあまりにもすご過ぎて観客席まで飛んできそうで客席からは、悲鳴にも近い「キャー!!」という声が聞こえてきました。舞台近くで見られていた方ほど、さぞかし驚かれたことでしょうね。
そして、上演終了後は毎回お馴染みの?神楽団との記念撮影がありました。今回は最後に舞われました中川戸神楽団との記念撮影でした。上演後もたくさんの方が残られそれぞれ思い思いの写真を取られていました。
さて今回のテーマでもあった「温故知新・進化する神楽」。それぞれの進化していく神楽をじっくりと堪能することができ、とても満足できる催しとなったのではないでしょうか。また、上演の合間には、それぞれの団長さんが「温故知新・進化する神楽」に対する思いを熱く語ってくださる場面もありました。ここまでくる道のりもさぞかし楽ではなかったことでしょうね。神楽ファンとしてはこれからもずっと暖かく見守り、応援していきたいですね。
2010,04,21 Wed 21:29
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先週の日曜日、千代田開発センターにて「月一の舞い」が行われました。今回のテーマは日本の神話-「日本誕生」の物語-でした。それでは報告です。
原田神楽団「神迎え」
皆さんに始めお知らせしていたのは『鈴あわせ』となっており、あれ?演目が変更になったの?と思った方もいらっしゃったかもしれませんが、神迎えも鈴あわせと同じだそうです。上演前に原田神楽団の塚本団長さまより「地域によって土蜘蛛が葛城山と言われるように、鈴合わせも地域によって呼び方が異なります」との説明がありました。その神迎えですが、まず四人の舞手さんが登場し、それぞれ方角の色である、緑、赤、白、紫の幣を持ち厳かに舞い始めていきます。またその舞の中で四人の舞手が一列となり一方の方角を拝んだあと、くるくると持ち場に戻る場面はとても綺麗で印象に残りました。今回、東西南北中央とすべてを拝む場面がありましたが、私事ではありますが久しぶりにすべての拝みを観ることができました。
谷住郷神楽社中「岩戸」
こちらの岩戸では天太玉命も天児屋根命と同じような格好でした。いつも広島で見慣れているのは若い天太玉命なのでとても新鮮な感じ。舞いでは双方腰をぐっと落とし深みのある舞いを繰り広げ、また、息もピッタリと合っていました。ゆったりとした舞いなのですが、どこかずっしりとした重みがあり、なんとも言えない重厚感が感じられてとても印象深かったです。他に宇津女命の舞では、舞い進むに連れ激しさが増していきますが、やわらかな舞は変わらず、時に妖艶さを感じさせる舞でした。そして手力男命は、地面を踏みつけたときにドン!という音が聞こえるほどの力強さで、とてもパワーが溢れる舞いでした。そして、岩戸を開ける場面では楽の激しさと手力男命の迫真の演技に心を奪われ、いつの間にか食い入るように見ていました。
亀山神楽社中「五穀種元」
この演目は、五穀豊穣を願う物語です。天熊大人(あめくまのうし)から、米・稗・粟・麦・豆の五穀を村君と人民が授かり蒔き植えを行うのですが、そこまで行うまでに今回も村君と人民がいろいろと笑かしてくれました。たすきの掛け違いや田畑を耕す際に楽人の人にちょっかいを出したり。終いには、客席で携帯音が鳴ってしまっても「なんか鳴りよるで。」と観客までも巻き込む始末(笑)今回もたくさん笑ってしまいました。そして収穫を終え神々の恵みに感謝した後は、皆さまにも幸せをお裾分けということで餅まきが行われました。やっぱりお餅をいただけるとうれしいですよね♪皆さん投げられたお餅を一生懸命とられていました。
原田神楽団「滝夜叉姫」
初め五月姫の印象は、いかにも純粋でおしとやかという印象を受けますが、妖術を授かり滝夜叉姫となると一変。顔つきも声のトーンも変わり、まるで別人のようでした。こういった舞手さんの表情、演技の切り替えはいつ見てもすごいと思ってしまいます。そして、物語は進み、一番盛り上がる滝夜叉姫たちとの立ち合い。まずは滝夜叉姫の手下、夜叉丸と蜘蛛丸たちとの戦いで一気にこちらの気持ちが高ぶっていきます。そしてその余韻が残ったままついに滝夜叉姫との戦いとなります。滝夜叉姫もついに鬼と化し、戦いも徐々に激しさを増していきこちらはもう舞いに釘付け状態。最後の方は力が入りっぱなしでした。
谷住郷神楽社中「大蛇」
まずは大蛇をおびき寄せるため、酒樽を用意していきます。するとそれを嗅ぎつけたように大蛇が登場。舞台は照明が落とされ大蛇の目だけが光り、その中でうごめく大蛇の様子はとても不気味でした。また、大蛇が舞台ぎりぎりのところでさまざまな技を繰り広げる場面も迫力がありました。そして、須佐之男命と大蛇たちの合戦。須佐之男命が一気に大蛇たちを目覚めさせると七匹の大蛇たちは一塊に密集しますが、残りの一匹は須佐之男命と一対一でのにらみ合いとなりました。こういった場面は、なかなか観たことがないのでとても印象的でした。また大蛇が一斉に火を噴き舞台が真っ赤に染まった瞬間は、とても迫力満点。須佐之男命がどこにいるのかわからないほど。しかし、須佐之男命はそんなことに怯むことなく大蛇の頭を次々に切り落とし、会場からは拍手が沸き起こっていました。
そして、神楽上演後は恒例の神楽の舞手さんたちとの記念撮影がありました。今回は最後のトリを飾られました谷住郷の大蛇さんたち。子どもたちがそばにいって一緒に写真を撮られていました。また、今回は特別に谷住郷さんから幣や茅輪などをプレゼントというのもあり、最後の最後まで盛り上がりました。
さて、今回で2009年度の月一の舞が終了いたしました。2009年度、さまざまなテーマで神楽を取り上げてきましたが、みなさん楽しんでいただけたでしょうか?月一も来月から2010年バージョンとなり、また新しく始まります!!来年度もいろいろと面白いテーマで構成されてますね。今後もどうぞ月一へ足をお運びくださいね☆
原田神楽団「神迎え」
皆さんに始めお知らせしていたのは『鈴あわせ』となっており、あれ?演目が変更になったの?と思った方もいらっしゃったかもしれませんが、神迎えも鈴あわせと同じだそうです。上演前に原田神楽団の塚本団長さまより「地域によって土蜘蛛が葛城山と言われるように、鈴合わせも地域によって呼び方が異なります」との説明がありました。その神迎えですが、まず四人の舞手さんが登場し、それぞれ方角の色である、緑、赤、白、紫の幣を持ち厳かに舞い始めていきます。またその舞の中で四人の舞手が一列となり一方の方角を拝んだあと、くるくると持ち場に戻る場面はとても綺麗で印象に残りました。今回、東西南北中央とすべてを拝む場面がありましたが、私事ではありますが久しぶりにすべての拝みを観ることができました。
谷住郷神楽社中「岩戸」
こちらの岩戸では天太玉命も天児屋根命と同じような格好でした。いつも広島で見慣れているのは若い天太玉命なのでとても新鮮な感じ。舞いでは双方腰をぐっと落とし深みのある舞いを繰り広げ、また、息もピッタリと合っていました。ゆったりとした舞いなのですが、どこかずっしりとした重みがあり、なんとも言えない重厚感が感じられてとても印象深かったです。他に宇津女命の舞では、舞い進むに連れ激しさが増していきますが、やわらかな舞は変わらず、時に妖艶さを感じさせる舞でした。そして手力男命は、地面を踏みつけたときにドン!という音が聞こえるほどの力強さで、とてもパワーが溢れる舞いでした。そして、岩戸を開ける場面では楽の激しさと手力男命の迫真の演技に心を奪われ、いつの間にか食い入るように見ていました。
亀山神楽社中「五穀種元」
この演目は、五穀豊穣を願う物語です。天熊大人(あめくまのうし)から、米・稗・粟・麦・豆の五穀を村君と人民が授かり蒔き植えを行うのですが、そこまで行うまでに今回も村君と人民がいろいろと笑かしてくれました。たすきの掛け違いや田畑を耕す際に楽人の人にちょっかいを出したり。終いには、客席で携帯音が鳴ってしまっても「なんか鳴りよるで。」と観客までも巻き込む始末(笑)今回もたくさん笑ってしまいました。そして収穫を終え神々の恵みに感謝した後は、皆さまにも幸せをお裾分けということで餅まきが行われました。やっぱりお餅をいただけるとうれしいですよね♪皆さん投げられたお餅を一生懸命とられていました。
原田神楽団「滝夜叉姫」
初め五月姫の印象は、いかにも純粋でおしとやかという印象を受けますが、妖術を授かり滝夜叉姫となると一変。顔つきも声のトーンも変わり、まるで別人のようでした。こういった舞手さんの表情、演技の切り替えはいつ見てもすごいと思ってしまいます。そして、物語は進み、一番盛り上がる滝夜叉姫たちとの立ち合い。まずは滝夜叉姫の手下、夜叉丸と蜘蛛丸たちとの戦いで一気にこちらの気持ちが高ぶっていきます。そしてその余韻が残ったままついに滝夜叉姫との戦いとなります。滝夜叉姫もついに鬼と化し、戦いも徐々に激しさを増していきこちらはもう舞いに釘付け状態。最後の方は力が入りっぱなしでした。
谷住郷神楽社中「大蛇」
まずは大蛇をおびき寄せるため、酒樽を用意していきます。するとそれを嗅ぎつけたように大蛇が登場。舞台は照明が落とされ大蛇の目だけが光り、その中でうごめく大蛇の様子はとても不気味でした。また、大蛇が舞台ぎりぎりのところでさまざまな技を繰り広げる場面も迫力がありました。そして、須佐之男命と大蛇たちの合戦。須佐之男命が一気に大蛇たちを目覚めさせると七匹の大蛇たちは一塊に密集しますが、残りの一匹は須佐之男命と一対一でのにらみ合いとなりました。こういった場面は、なかなか観たことがないのでとても印象的でした。また大蛇が一斉に火を噴き舞台が真っ赤に染まった瞬間は、とても迫力満点。須佐之男命がどこにいるのかわからないほど。しかし、須佐之男命はそんなことに怯むことなく大蛇の頭を次々に切り落とし、会場からは拍手が沸き起こっていました。
そして、神楽上演後は恒例の神楽の舞手さんたちとの記念撮影がありました。今回は最後のトリを飾られました谷住郷の大蛇さんたち。子どもたちがそばにいって一緒に写真を撮られていました。また、今回は特別に谷住郷さんから幣や茅輪などをプレゼントというのもあり、最後の最後まで盛り上がりました。
さて、今回で2009年度の月一の舞が終了いたしました。2009年度、さまざまなテーマで神楽を取り上げてきましたが、みなさん楽しんでいただけたでしょうか?月一も来月から2010年バージョンとなり、また新しく始まります!!来年度もいろいろと面白いテーマで構成されてますね。今後もどうぞ月一へ足をお運びくださいね☆
2010,03,09 Tue 20:09
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konishiさんコメントありがとうございます。
お目当ての岩戸は堪能できましたか?(^^)
2010年度の月一も是非いらしてくださいね☆
そしてkonishiさんの写真拝見しました。
滝夜叉姫・岩戸両方ともよく撮れていますね。
とても素敵です★+゜
お目当ての岩戸は堪能できましたか?(^^)
2010年度の月一も是非いらしてくださいね☆
そしてkonishiさんの写真拝見しました。
滝夜叉姫・岩戸両方ともよく撮れていますね。
とても素敵です★+゜
| 特派員N | EMAIL | URL | 10/03/10 22:34 | 2ETYRi5g |
今週の日曜日は、広島厚生年金会館において「RCC早春神楽共演大会」が開催されます。この大会は三部構成で進められていきます。第一部では「原点を見つめる」で、原田神楽団「天の岩戸」が上演されます。皆さんご存知の通り宇津女命が岩戸の前で舞ったものが神楽の最初とされています。この演目では、その神楽の始まりがご覧いただけます。後に続く二部、三部のように鬼などは出てこず、派手さはありませんが神楽の奥深さ、歴史、神楽のそのものの良さを堪能できると思います。そして、次に第二部では『伝統を受け継ぐ』。この部では古くから伝わってきた伝統を今に受け継ぎ、そして伝承していく。神楽をされている方々にとっても重要で大事な部分ではないかと思います。今回そんなの地域で大切に守られてきた伝統的な神楽を披露してくださるのは、筏津神楽団「神武」、大都神楽団「黒塚」、三谷神楽団「大江山」、山王神楽団「八岐大蛇」です。旧舞いの独特な雰囲気、趣のある所作や舞いをじっくりと堪能したいですね。そして最後、第三部では『あらたなる神楽への挑戦』。この部では、時代とともに変化していき、新しく斬新なものへと変わっていく神楽。また、各神楽団の創作神楽などがご覧いただけます。各神楽団のオリジナリティー溢れる神楽。今回は、琴庄神楽団「義経平氏追討」、東山神楽団「戻り橋」、大塚神楽団「頼政」、上河内神楽団「滝夜叉姫」、中川戸神楽団「紅葉狩」が舞われます。今回もあっと驚く仕掛けや演出が次々に出てきそうですね。皆さまもわくわくされているのではないでしょうか!?このビックイベントまであと少しですね。私たちもその日が来るのを今か今かと待ちわびています♪当日、みんなで楽しみましょう☆
2010,02,26 Fri 19:21
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