
一時中断していた
三次での共演大会が、今年から
第一回大会として復活

しました。市町村の合併を経て、
新三次市としての新しい大会として
再出発されたということです。

はじめは
横谷神楽団「神迎え」。
陰陽五行思想に基づいた東西南北を表す、緑(青)・白・赤・黒、それぞれの衣装を身に着けた神が登場し、儀式舞らしく
ゆったりとした舞をじっくりと見ることができました。一つの方向に集まった神が、拝んだ後にまたそれぞれ
四方に散っていく場面は、
丁寧に回りながら舞っておられたのが印象に残りました。

次は
原田神楽団「桜井の駅」。前日の鳴滝での大会において、一番
最後の上演で、話を聞いたところによると、
朝5時に道場に帰られた

のだとか。おそらくほとんどの団員さんが、あまり
寝る時間がなかった
のではないかと思いますが、ゆうべ(今朝?)の疲れを少しも感じさせない、実に
パワフルな舞でした。

次は
大塚神楽団「山姥」。この演目は何と言っても、
山姥と
怪童丸の二人の
演技が見どころです。この大塚神楽団さんは、それぞれの場面や展開で、
所作や演じ方を微妙に変えておられたりと、ただ演技がうまいだけでなく、いろいろ
工夫をされておられます。ですのでこの
「山姥」という演目のよさが
最大限に楽しめる
と思います。
そして
横田神楽団の「伊吹山」。
団長様にお話を伺うことができたのですが、この
「伊吹山」をやるのは
20数年ぶり
のことなんだそうです。昔のまま、、
佐々木順三先生の書かれた台本通りの演目を復活させ、今の若い人たちに伝えたい、というお話をお聞きしました。詳しくご紹介したいところですが、何しろ20数年ぶり、舞手は
今回が初めての上演ということで、まだ写真は載せないでほしいという
希望がありました。また次の機会に、あらすじなども含めてお伝えしたいと思います。

次は
上河内神楽団の「羅生門」。ここ2~3年神楽大会をよく見られている方ならお分かりと思いますが、
最近の上河内神楽団さんは
若い方が舞台に立つ機会が増え、今回も舞手のほとんどが若い方でした。それでも
舞と奏楽の息の合った舞は素晴らしいの一言。
人気も実績もある神楽団ですから、若い方は
大変な面
も多々あると思いますが、是非とも頑張っていただきたいと思います。
ということで、今回は前半の5演目を紹介しました。後半はまた後日に!