当日の様子

基調講演 「スーパー神楽・中川戸」

  羽原 博明氏(田原温泉支配人・元中川戸神楽団団長)

シンポジウム 「新時代・平成の神楽は・・・」

 【パネラー】
  赤岡  功氏              伴谷 晃二氏
  (県立広島大学理事長・学長)      (作曲家・エリザベト音楽大学音楽学部長)

  小川  徹氏              崎内 佑結氏
  (地方公務員・石見神楽亀山社中副代表)    (保育士・琴庄神楽団 笛)

コーディネーター

  日隈 健壬氏
  (NPO広島神楽芸術研究所理事長・広島修道大学教授)

「シンポジウム開催にあたって」

古来から農耕儀礼として舞い続けられてきた秋祭りの奉納神楽は、明治の年『神職演舞禁止令』によって、神職から氏子たちへ継がれることになりました。
 さらに富国強兵・殖産興業の気運の高まりの中で、神話も神楽に取り込まれ、農村の娯楽として親しまれました。しかし戦後になると皇国史観的な娯楽はGHQによって禁止されました。その時、神楽団の名を舞楽団と変え、また、『能や歌舞伎』の演目を神楽化して、農村の伝統芸能としての娯楽を守りました。
 もちろん、神楽の名称はやがて復活しますが、これらの新しい演目を『新舞』、以前からあったものを『旧舞』と呼ぶようになりました。
こうした歴史背景の中で広島神楽は、伝統的な民俗芸能として、他地域の神楽には見られない独自の芸能文化を創り上げています。
 そして平成の時代を迎えると、いよいよ神楽は『舞台芸術』として、舞台効果や演出を取り込んだホール神楽として創出され、2009年には作曲家伴谷晃二による「オロチ」が広島交響楽団と山王神楽団によって上演されるなど、演劇性の高いものに到達しました。
 伝統を大事にしながらも新しい技術や演目の創作によって、神楽は地域文化の誇りとして語られるようになったのです。
 今や『神楽』は、明治・大正・昭和・平成と時代の流れの中で、大きな環境変化を受けながらも、広島県を象徴する民俗芸能となりました。
 今回、この『神楽』の未来への道(可能性)を求めて、シンポジウムを開催いたしました。

2011年11月19日(土)ショッピングセンターサンクス2階 ギャラリー森